2026年07月02日

こんにちは。院長の橋本です。
7月12日は「人間ドックの日」です。
もともとは船を点検・修理する「ドック」に
由来するといわれており、
数多くの検査項目で健康上のリスクがないか、
評価するものです。
私たちは普段の生活で自覚症状がないと
「健康だ」と思いがちですが、
気づかないうちに病気が
進行してしまっていることもあります。
実は、お口の中にも
同じような気づきにくい変化が
隠れていることがあります。
◆進行に気づきにくい!
大人の根元むし歯
子どもの頃にむし歯で痛い思いをして、
毎日のケアに励んでいるという方も多いでしょう。
しかし、大人のむし歯は、
子どもの頃とタイプが少し異なるため
注意が必要です。
若い世代では
歯の「頭の部分(歯冠)」にできるむし歯が
多いのに対し、
大人で増えてくるのが
「根元むし歯」です。
中高年以降になると、
加齢や歯周病によって歯ぐきが下がり、
本来は隠れているはずの
根元が露出しやすくなります。
歯の根元は、もともと歯ぐきに守られた
むし歯になりやすい部分のため、
表面に現れるとむし歯になりやすく、
しかも、自身で気づかないうちに進行していきます。

ある調査では、
70代の約65%、
80代の約70%
に根元むし歯がみられたという報告もあり、
年齢を重ねるほど身近なリスクとなっています。
さらに、根元むし歯には
ほかのむし歯にはない、
とても厄介な特徴があります。
◆自覚症状が出にくい?
根元むし歯が「厄介」な理由
根元むし歯には、
若い頃のむし歯にはない
厄介な3つの特徴があります。
1つ目は自覚症状が少なく、
発見が遅れがちなこと。
痛みやしみる感覚がほとんどなく、
鏡でも見えにくい場所にできるため、
気づいたときには深く進行していることも
少なくありません。
2つ目は進行スピードの速さです。
歯の根元にはエナメル質がなく、
やわらかい象牙質がむき出しのため、
一度むし歯になると一気に広がってしまいます。
3つ目は再発のしやすさです。
歯肉が下がって露出した歯の根元、
特にすき間は歯ブラシが届きにくく
汚れも溜まりやすいため、
治療した周囲から再びむし歯が
広がってしまうことがあります。

◆「歯が長くなった?」
と感じたら早めに歯科医院へ
無自覚のまま根元むし歯が進んでしまうと、
最後には歯が根元から
ポキッと折れてしまうことがあります。
根元が細くなった大木が、
自分の重みに耐えきれず倒れてしまう。
それと同じことが、
お口の中でも起こりかねません。
そうならないためにも、
中高年以降は根元むし歯への
警戒が欠かせません。
特に、
「最近、歯が長くなってきたかも」
と感じたら要注意です。
それは歯ぐきが下がりはじめ、
根元むし歯のリスクが高まってきた
サインの可能性があります。

歯の根元は
歯の表面よりもむし歯になりやすく、
これまでの磨き方では
守りきれないこともあります。
手遅れになる前に、
ご自身にぴったりのケア方法を
一緒に見つけていきましょう。
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たんぽぽ歯科クリニック2026年06月02日

こんにちは。院長の橋本です。
6月は紫陽花(あじさい)の季節です。
別名で「七変化」とも呼ばれ、
その色合いは日々移り変わっていきます。
この時期ならではの色の変化を
見逃さずに楽しんで、
季節の移ろいを感じたいものですね。
さて、見逃したくないのは
お口の状態の変化も同じです。
小さな変化を見過ごすことで、
やがて生活に大きな支障が
出てしまうことがあります。
◆「むせる・こぼす」が続いたら注意!
お口の機能低下が招くリスク
「最近むせやすくなった」
「食べこぼしが増えた」
「滑舌が悪くなった気がする」
といった変化を、
多くの人が「年のせい」と見過ごしがちです。
しかし、「仕方がない」と
そのままにしてしまうと、
やがて思わぬリスクにつながっていきます。
実は、「むせる・こぼす」といった症状は、
お口の機能の低下を知らせる最初のサインです。
ここからさらにお口の働きが弱まると、
次第に食べられるものが限られていき、
栄養不足や体重の減少を招いて
やがて全身の衰弱(フレイル)につながります。
実際にお口の機能が衰えた方は、
そうでない方と比べて
将来、要介護状態になるリスクが約2.4倍、
総死亡リスクが約2.1倍に高まる
という報告もあります。
さらに、飲み込む力が衰えると、
食べ物やだ液が誤って気管に入る
「誤嚥(ごえん)」が起きやすくなるため
注意が必要です。

これは高齢者の死因の上位を占める
「誤嚥性肺炎」を引き起こす原因にもなり、
命に関わる問題へ発展するケースも
少なくありません。
◆ご自身やご家族は大丈夫?
「口腔機能低下症」のセルフチェック
こうしたリスクをもたらす、
「噛む・飲み込む・話す」といった働きが
複合的に弱まった状態を
「口腔機能低下症」と呼び、
2018年から保険診療の対象となっています。
お口の中の汚れや乾燥、
噛む力や舌の動きの衰えなど、
いくつもの機能低下が
重なり合って起きるのが特徴で、
ご高齢の方に限らず、中高年の方にも起こり得ます。
そのため、まずはお口のささいな変化を
見逃さないことが大切です。
以下のチェックリストを使って、
ご自身やご家族の今の状態を確認してみましょう。
・食べこぼしが増えた
・水や汁物でむせやすい
・薬が飲み込みにくくなった
・食事の時間が長くなった
・食べものが口の中に残りやすい
・硬いものが食べにくくなった
・滑舌が悪くなった気がする
・口の中が乾くようになった

◆「年だから仕方がない」と思う前に、
早めの相談を
先ほどのチェックで
いくつか当てはまる項目があったとしても、
決して諦める必要はありません。
口腔機能低下症は、早い段階で気づき、
適切に対応することで、
お口の機能の改善や維持が期待できます。

歯科医院ではお口の機能を専門的に検査し、
その方の状態に合わせたトレーニングや
ケアの方法をご提案しています。
「最近なんとなく食べにくい」
「むせることが増えた」と感じたら、
お気軽にご相談ください。
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たんぽぽ歯科クリニック2026年05月07日

こんにちは。院長の橋本です。
5月は新茶の季節です。
爽やかな香りとともに
甘みや旨みを豊富に含むといわれており、
お茶請けのお菓子とともに
おいしく味わいたいですね。
さて、おいしいものを食べた後は
歯みがきが欠かせませんが、
実は、歯ブラシで磨くだけでは
汚れは完全に落としきれません。
◆歯ブラシだけでは落とせない汚れ
「毎日しっかり歯を磨いているのに、
むし歯や歯周病になってしまう…」
その原因の1つに
「歯ブラシでは落ちない汚れ」
が関係しています。
お口の中はとても複雑で、
歯ブラシの毛先が届かない部分が多くあります。
代表的なのが「歯と歯の間」と
「歯と歯ぐきの境目」。
特に歯と歯の間は、
歯ブラシ単体では汚れ全体の
6割程度しか落とせないといわれており、
むし歯や歯周病が発生しやすい危険な部位です。

さらに厄介なのは、
歯に付着した細菌のかたまり(歯垢)が
そのまま放置されると、だ液の成分を取り込んで
「歯石」に変わることです。
歯石は歯ブラシで除去できず、
ザラザラした表面に汚れが付きやすいため、
トラブルの連鎖を招きます。
また、コーヒー・紅茶・タバコなどによる着色汚れも、
歯ブラシだけでは落としにくい汚れの代表格です。
◆補助清掃器具を使うと
ケアの質はここまで変わる!
こうした歯ブラシによる磨き残しをカバーするには、
用途に合わせた補助清掃器具の使用がおすすめです。
磨き残しのプラークが減れば、
歯石も付きにくくなります。
「毎日磨いているのになぜ?」とお悩みの方は、
ぜひ以下の補助清掃器具を活用してみましょう。
【タフトブラシ】
毛束がひとつにまとまった小型ブラシです。
歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側、
歯並びが込み入った部分など、
歯ブラシでは届きにくい
ピンポイントの汚れ落としに効果を発揮します。
【フロス・歯間ブラシ】
歯と歯の汚れを落とす清掃器具です。
歯ブラシのみでは約6割にとどまる
歯間部の歯垢除去率が、
これらを併用することで
8割から9割近くまで高まります。
フロスは歯間が狭い方に、
歯間ブラシは歯間が広めの部位や
歯ぐきが下がってきた方に向いています。

◆セルフケアとプロケア
両輪で守る歯の健康
以上のような補助清掃器具を使っても、
お口の中の汚れをゼロにするのは至難の業です。
特に歯石や着色汚れは
一度付いてしまうと自分では落とせないため、
プロによる専門的なクリーニングが欠かせません。

定期的に汚れをリセットすることで、
毎日のセルフケアがより効果を発揮します。
さらに、歯科を受診することで
自覚症状のない初期のむし歯やわずかな異変を、
プロの視点で早期に発見し、
対処できるメリットもあります。
日々のケアの質を上げながら、
定期的なプロケアでその効果を
さらに高めていきましょう。
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